この記事ではフォームのinputの入力欄を入力不可にする方法をご紹介します。
inputの入力欄を入力不可は次の2つあります。
- disabled 属性
- readonly 属性
これらを付与するとユーザーは入力欄に値を入力・変更することができなくなります。
しかし、disabled属性とreadonly属性には次の項目で違いがあります。
- フォーカス
- タブ移動
- value値の送信
- サポートする要素
これらの違いを理解して、disabled属性とreadonly属性を使い分ける必要があります。
これらの違いを踏まえつつ、disabled属性とreadonly属性の使い方を説明します。
HTMLやjavascriptで入力欄を入力不可にできますが、デバグツールなどを使うと簡単に制御をくぐり抜けることができます。
送信された入力値が正しい数字であるかサーバー側で検証する必要があります。
disabled 属性 と readonly 属性の違い
input要素にdisabled属性とreadonly属性のどちらを付与してもユーザーは値を変更することができなくなります。
しかし、disabled属性とreadonly属性には次のように違いがあります。
disabled属性 | readonly属性 | |
---|---|---|
フォーカス | ||
タブ移動 | ||
value値の送信 | ||
サポートする要素 | BUTTON / INPUT / OPTGROUP / OPTION / SELECT / TEXTAREA | INPUT / TEXTAREA |
ブラウザのサポート | Google Chrome / Edge / Firefox / safari / opera | Google Chrome / Edge / Firefox / safari / opera |
「規制」という意味ではdisabled属性の方が強く、付与できる要素はdisabled属性の方が多いです。
disabled属性は「選択不能指定」で、readonly属性は「読み出し専用指定」となっています。
disabled属性とreadonly属性の挙動の違いは次のテキストボックスで確認できます。
disabled 属性
readonly 属性
disabled属性を使って「選択不能指定」で入力を規制する
「選択不能指定」で入力を規制する場合はdisable属性を以下のように使って規制します。
<input
name="a"
type="text"
value="disable属性で入力規制"
disabled
/>
disabled属性は値を指定しなくても「選択不能指定」することができます。disabled="disabled"
のようにしても問題ありません。
The
disabled
attribute is a boolean attribute.disabled属性はboolean属性です。
HTML <input> disabled Attribute
disabled属性は以下のような特徴があります。
disable属性 | |
---|---|
フォーカス | |
タブ移動 | |
value値の送信 | |
サポートする要素 | BUTTON / INPUT / OPTGROUP / OPTION / SELECT / TEXTAREA |
javascriptで動的にdisabled属性を付与して入力規制する
「動物は好きですか?」のチェックボックスにチェックをすると、セレクトボックスで動物を選べるようになります。
javascriptではdisabled属性にbooleanを入れています。
<label>
動物は好きですか?
<input id="js-like-animals" type="checkbox"/>
</label>
<br>
<label for="js-animal-select">好きな動物:</label>
<select id="js-animal-select" disabled>
<option value="dog">いぬ</option>
<option value="cat">ねこ</option>
<option value="sheep">ひつじ</option>
<option value="tiger">とら</option>
</select>
<script>
var likeAnimalsCheckbox = document.getElementById("js-like-animals");
var animalSelect = document.getElementById("js-animal-select");
likeAnimalsCheckbox.addEventListener("change", function(event) {
if (event.target.checked) {
animalSelect.disabled = false;
} else {
animalSelect.disabled = true;
}
}, false);
</script>
jQueryで動的にdisabled属性を付与して入力規制する
jQueryではattr
またはprop
を使ってdisabled属性を付与したり外したりします。
<label>
動物は好きですか?
<input id="jq-like-animals" type="checkbox"/>
</label>
<br>
<label for="animal-select">好きな動物:</label>
<select id="jq-animal-select" disabled>
<option value="dog">いぬ</option>
<option value="cat">ねこ</option>
<option value="sheep">ひつじ</option>
<option value="tiger">とら</option>
</select>
<script>
var likeAnimalsCheckbox = jQuery('#jq-like-animals');
var animalSelect = jQuery("#jq-animal-select");
likeAnimalsCheckbox.change(function(event) {
if (event.target.checked) {
animalSelect.attr('disabled', false);
# animalSelect.prop("disabled", false);
} else {
animalSelect.attr('disabled', true);
# animalSelect.prop("disabled", true);
}
}, false);
</script>
jQueryでフォームのボタンを有効・無効にするではそれぞれのメソッドの操作方法を詳しく紹介しています。
readonly属性を使って「読み出し専用指定」で入力を規制する
「読み出し専用指定」で入力を規制する場合はdisable属性を以下のように使って規制します。
<input
name="a"
type="text"
value="readonly属性で入力規制"
readonly
/>
readonly属性は値を指定しなくても「読み出し専用指定」することができます。readonly="readonly"
のようにしても問題ありません。
The
readonly
attribute is a boolean attribute.readonly属性はboolean属性です。
HTML <input> readonly Attribute
readonly属性を指定して「読み出し専用指定」をすると入力フィールドを変更することはできませんが、ユーザーはクリックしてフォーカスすることができるため、値をコピーすることができます。
readonly属性は以下のような特徴があります。
readonly属性 | |
---|---|
フォーカス | |
タブ移動 | |
value値の送信 | |
サポートする要素 | INPUT / TEXTAREA |
まとめ
input要素にdisabled属性とreadonly属性のどちらを付与してもユーザーは値を変更することができなくなりますが、次のような違いがあります。
disabled属性 | readonly属性 | |
---|---|---|
フォーカス | ||
タブ移動 | ||
value値の送信 | ||
サポートする要素 | BUTTON / INPUT / OPTGROUP / OPTION / SELECT / TEXTAREA | INPUT / TEXTAREA |
ブラウザのサポート | Google Chrome / Edge / Firefox / safari / opera | Google Chrome / Edge / Firefox / safari / opera |
input要素にdisabled属性やreadonly属性を付与する場合はこれらの特徴をよく理解して取り扱う必要がありますが、一つ一つの確認しながら作っていくととても時間がかかります。
そこでメンターや講師がいるとても助けになってくれるので、おすすめのプログラミングスクールを置いておきます。
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